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「ラノララク入山口」
ここからでもかなりのモアイが見える
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「製作中あるいは運搬中のモアイ」
切り出されたモアイが山腹に放置されている
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「製作中の超巨大モアイ」
切り出し途中であるが20メートル級
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「放置されたモアイ」
土の中には腹部が埋まっている
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●モアイの製造工場「ラノ・ララク」 |
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イースター島の東端に近いところに位置する火山「ラノ・ララク」はモアイの生誕の地である。現存するモアイのほとんどがここの石切り場から削りだされたのものだ。
ここの石切り場にはまだ製作途中あるいは運搬途中だったとみられるモアイが300体以上も放置されたままになっている。
その中でも最大のものは高さが21メートルという超巨大なものである。また頭が丸く正座した形をしたモアイやイースター島に数あるモアイの中で唯一と言われる女性のモアイもこのラノ・ララクにある。
製作途中ものはまだ岩の中に埋もれているものや崖の奥に半分切り出された形になっているものなど一見して製作途中であることがわかるような状態になっている。
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●モアイはどのように運ばれたのか |
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イースター島のモアイはそのほとんどが海岸線に立てられている。ラノ・ララクで切り出されたあと海岸線まで運ばれたわけであるが、大きなものでは80トンにもなるモアイをどのように運んだのかということについては諸説ある。
ロープをかけて引っ張り、立たせたモアイを左右から交互に引いてずらしながら動かす方法。ちょうどたんすなど背が高く重たい家具をずらすときのような方法である。2本の支柱にかごのようなものをぶらさげブランコのような形にし振り子のように揺らした反動ですすめていくという方法。そりのような台に載せロープで引っ張っていくという方法。などである。
現在有力視されているのはラノ・ララクから海岸線までは立たせたまま運び、そこから先はそりに載せて運んだという説である。
ウィリアム・マロイによれば10メートルのモアイを6キロ運ぶのに90人で2ヶ月を要すると試算している。 |
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●モアイはどのように立てられたのか |
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運ばれたモアイは「アフ」と呼ばれる祭壇の上に立てられることになる。運ぶときと同様に巨大なモアイを地面から一段上がったアフの上に立たせるという作業は並大抵のことではなかったと言われている。
立たせる方法についても諸説あるが有力なのはてこによって浮き上がらせたモアイと地面のすきまに小石をいれることを繰り返し、だんだんと立たせていくという方法である。モアイの頭にプカウと呼ばれる髷を載せたり、貝で作った目がはめ込まれたりしたことを考えてもこの方法が現実的であるということだ。 |
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