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アフ・アキヴィ左前方より
「アフ・アキヴィ左前方より」
草原にポツリと現れる7体

アフ・アキヴィ左前方より
「アフ・アキヴィ左前方より」
物憂げにも見えるその表情

アフ・アキヴィ前方より
「アフ・アキヴィ前方より」
青い空と雲にもよく映える

アフ・アキヴィ右後方より
「アフ・アキヴィ右後方より」
遠方に何を見つめているというのか

●海を見つめるモアイ「アフ・アキヴィ」
ハンガロア村より西に向かって約5キロほどのところに7体のモアイが立ち並ぶ「アフ・アキヴィ」はある。ほとんどのモアイが島の海岸線に陸地側を向いて立てられている中、このモアイたちは内陸部に立てられ、しかも海を向いている。

そこは荒涼とした草原地帯であり潅木やグアバの木が散在する程度の植物相である。また、付近には放し飼いの牛や羊を見ることができ、のどかな光景を見ることができる。

このモアイは考古学者ウィリアム・マロイとゴンサロ・フィゲロアにより1955年に復元されたもので、科学的見地に基づく最初の復元とされている。
●なぜ海を見つめているのか
イースター島のモアイはそのほとんどが海岸線に海に背を向けて立てられている中、このアフ・アキヴィのモアイだけが内陸の草原に海を向いて立てられているのは、このモアイたちが他のモアイとは違う目的で立てられたからであると言われている。

アキヴィのモアイが立つアフ(祭壇)の後方700メートルあたりの地点に2つの石が配置されている。毎年の夏至の日にこの2つの石の間と前方にあるアキヴィのモアイの延長線上の海から正確に太陽が昇る。また、年に2回春分と秋分の日に太陽が沈む地点をモアイたちは見つめているとも言われている。このことからアキヴィのモアイは天文学的な信仰に関わる目的で立てられたものと考えられている。
●アフ・アキヴィにまつわる伝説
アキヴィに立つモアイはなぜ7体なのか。ということについて次のような伝説がある。

昔、ヒバという国のハウマカという賢者が夢を見た。その夢の中でハウマカの魂は彼の身体を抜け新たな大地を求めて旅に出た。彼の魂が着いたところはイースター島。魂はイースター島を調べまわり、この地こそ新しい大地と考えた。魂はハウマカの身体に戻り、目覚めたハウマカは王であるホツ・マツアに夢の話をした。ことの真偽を確かめるためホツ・マツア王は7人の使者を航海におくったところ5人が帰還。王は航海の決心をし、民を連れてイースター島へ渡ったという。このときの7人の使者がアキヴィの7体のモアイのモデルであると言われている。
 
 

イースター島 モアイ像 モアイ easter rapanui 巨石像 チリ タヒチ 世界遺産